act4
今まで護衛してた者を撃墜・・・胸中は複雑になる。
ケビン『待てよ、あれにはシンディも乗ってるんだぞ!』
ヨーコ『いくらケルト大使がスパイであったとし・・・他に・・・はないので・・・げ・・・。』
ケビン達の無線が入ってきたが途切れてしまった。
ジル「・・・またジャミング!?」
パイロット「いえ、おそらく彼らの無線の圏外に出たのです。」
『こちら元帥直属、センク部隊1番機。任務確認、撃墜に向かいます。』
ジル「待って!」
パイロット「大将、後方からさらに3機確認!」
ジル「・・・誰?」
まだ遠距離だが、レーダーにうつった。
『こちらセンク部隊2番機から4番機・・・ジル大将、あなたの監視をさせていただきます。妙な行動はおこさないことです。』
センク1番機『ご苦労。』
パイロット「くそ、逃げることもかなわないのか・・・!」
ジル「シンディ・・・。」
その時
『2、2番機がやられた!』
センク1番機『何だと!何者だ!』
パイロット「・・・何だ?これ・・・。」
ジル「どうしたの?」
ジル達の機のモニターに文章が表示された。
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『・・・中国人か?一体誰だよ!』
センク機にもうつったようだ。
『・・・おい、正体不明機は5機だ!』
センク1番機『5機?・・・中国語でデータをあやつる5機の編隊、まさか・・・“血染めの悪魔”か!』
『くそ、また撃ってきた!』
どうやら後方のセンク機が狙われているようだ。
ジル「ねぇ・・・“血染めの悪魔”って何?」
パイロット「数年前に東アジアで戦争があった際、どこの国のものとも知らない戦闘機が5機やってきて・・・奴らは必ず任務を成功させ傷つくことがなかったらしいです。そして彼らの機体が赤色に塗装されていることから“血染めの悪魔”と呼ばれたのです。中国語をデータ処理に使うとも聞きましたが・・・。」
ジル「・・・もし私達が狙われたら・・・!?」
パイロット「・・・けど、やれるだけケルト大使を守るしかありません・・・!」
『3番機もやられた・・・まずい、逃げ切れない!』
センク1番機『なぜこんなところに“血染めの悪魔”が・・・4番機、離脱してかまわん!逃げ切れ!』
『ダ、ダメです・・・うわーーー!』
3機ともやられたようだ。
そして、さらに“血染めの悪魔”から・・・
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センク1番機『・・・あとは1番機を落とすだけだ、だと・・・ふざけんな!』
ジル「あいつは読めるのね・・・あ、赤い戦闘機!」
ジルの乗ってる機体の上空を高速で通り過ぎていった。
1番機が逃げ始め、レーダー上の機体の動きが激しくなった。
センク1番機『ちくしょう・・・撃たれてたまるか、逃げ切ってやるーーー!』
しかし1番機のパイロットの悲鳴はやがて、機体の爆発音に変わった。
パイロット「・・・こちらはS.T.A.R.S.空軍である。お前達は何者だ!」
血染めの悪魔『・・・こちら紅部隊。お前達と同じS.T.A.R.S.だ。』
パイロット「な、何だと!・・・なら、コード入力を要請する。」
血染めの悪魔『**********』
パイロット「・・・合ってやがる・・・“血染めの悪魔”の正体が味方だったとは・・・喜びたいが、そんな気分にもならねえ・・・。」
ジル「あなた達、どこからわいて出てきたの?」
血染めの悪魔『・・・ジル大将、また会いましたね。』
ジル「その声・・・ヨウジ・グリフィーヌなの!?」
ヨウジ『はい。俺も含めて、うちのところは元空軍の人がほとんどなんです。』
血染めの悪魔『大将、失礼。会話中悪いが、今から無線の周波を変えさせてもらう。』
ジル「ちょっと・・・今回のこれは一体どういうこと?」
血染めの悪魔『まあ待て、後でゆっくり教える。』
『・・・こちらシンディ。大将、聞こえますか?』
ジル「・・・シンディ・・・よかった、無事だったのね!」
シンディ『はい!・・・あ、モニターに・・・。』
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『こちら、venusニューヨーク空軍基地。S.T.A.R.S.機、聞こえますか?』
血染めの悪魔『こちらS.T.A.R.S.、聞こえます。』
venus『了解。我々が誘導します、基地に着陸してください。』
ジル(venus・・・そっか、あたふたしてるうちに、もうそんな領域に入っちゃったのか・・・。)
ケルト大使「私と護衛をしてくれたS.T.A.R.S.軍を嫌な顔せず迎えてくれたvenusの皆様に、感謝の気持ちとお礼を申し上げます。本日より私達はvenusの人間として今後尽くしていくことを、ここに宣言します。」
空港に到着後の数時間、企業内の放送でケルト大使が演説と言わんばかりの処置をとった。
これにより、ジル、シンディ、ヨウジ、そして“血染めの悪魔”達もS.T.A.R.S.ではなく、venusの一員となった。
またvenusのはからいで、ジル達の直属部隊もvenusに移籍した。
ジル達の生きる世界が変わった・・・。
移籍組には3日の休養の措置が施された。
戦闘経験豊富な彼らも新天地に慣れる必要があるとの見方。
そして何より、精神面での回復・・・むしろこちらが大きな理由となる。
venusは噂通りの寛大さがある、休日の規制もS.T.A.R.S.に比べると微々たるものだ。
するとジルは、ヨウジをお誘いという大胆な行動をとってしまう。
彼も快く応じ2人でニューヨークの街を歩き、空腹を満たすことにした。
ジル「さすがvenus、“未来を掴み取る”がコンセプトだけあるわ。ニューヨークの一角に企業を持つなんて。」
笑顔を見せるジルだったが、前日にその脳裏に恐ろしいまでの情報を詰められた。
“血染めの悪魔”が空撮写真と機密データを奪い証拠として提出した。
実は今回、怪物を生み出したのがシーブ元帥率いる闇の企業であること。
そのシーブはS.T.A.R.S.を脱し、すでに不明の地に向かったこと。
adamの一部も参加していること。
唯一の朗報は、ケビンとヨーコが無事であることか。
ジル「ヨウジ・・・助けてくれてありがとう。S.T.A.R.S.入隊以来のパニックになっちゃった私を救ってくれて・・・。」
ヨウジ「ううん、気にしないでください・・・やっとあなたに恩返しができた。」
ジル「恩返し?」
ヨウジ「はい。俺がまだS.T.A.R.S.に入る前、たまたま見てしまった麻薬取引・・・敵に路地まで追われてしまったんです。」
ジル「麻薬取引・・・あぁ、あの時の!」
ヨウジ「そうなんです。そして、あなたが奴らを追ってきて助けてくれた。あなたはその事件で大々的にニュースで報じられ・・・絶対に忘れないあなたの存在、それで俺もS.T.A.R.S.に入ったんです。あなたみたいに、誰かを助けるのも悪くはないかな、って・・・。」
ジル「・・・あの時あなたは私にとって、最高のメシアになってくれたわ。」
ヨウジ「・・・どうも・・・憎んでませんか?俺達が無理にvenusに移籍させたこと。」
ジル「全然。あの時はどうしようもなかったから・・・。」
久しぶりの安らぎの時だった。
知りたくもない真実を知ったのに、ジルの心は落ち着いていた。
3日の休養を経て、元S.T.A.R.S.も訓練に参加した。
「あいつら手際がいい・・・さすが大将クラスの奴らだぜ!」
そんな折だ。
『At onceThe duty is told at once. Terrorism that uses nerve gas in Washington the town. The enemy seems to be sure to be an organization that leads the Sheb field marshal. As for the gas, the Sheb field marshal seems to have turned on the biological weapon to the town back though venus private army in the vicinity of Washington confirmed repression. The soldier of the venus New York branch must head for Washington at once.
(至急!至急、任務を通達します!ワシントン市街において神経ガスを使ったテロ発生。敵は元S.T.A.R.S.のシーブ元帥率いる組織に間違いないようです!ガスの方はワシントン付近にあるvenus私設軍が鎮圧を確認しましたが、後にシーブ元帥は生物兵器も街に投入した模様・・・venusニューヨーク支部の兵は直ちにワシントンに向かってください!)』
いよいよ、シーブ元帥が本腰を入れてきたようだ。
今回の戦場は“街一帯”と指令通達があった。
すでのその領域の市民は避難をし、venusと生物兵器の全面対決となった。
「お前なかなか射的の腕前が抜群のようだが、元S.T.A.R.S.だよな?」
「ヨウジ大将の兵だ。弾の補充を。」
「よしきた!今日は“血染めの悪魔”じゃないのか、残念だ。」
「街自体を破壊することはできるが、中の敵だけの排除はとても無理だ。」
「へぇ〜・・・やっぱ強ぇのか。」
ジルとヨウジの部隊の一部は、ワシントンの大学にやってきた。
ジル「この大学の学長と娘さんが逃げ遅れたという情報が入ったわ。手分けして探しましょう!」
「了解!」
中に入ると門を閉めた。
後ろからは生物兵器達が追ってきたが、閉ざされた門を前にしてもがくしかなかった。
ジル「危機一髪だったわね・・・。」
大学に進入。
兵はそれなりに多い数がいるが他には誰もおらず、建物内を行く兵の足音がよく響く。
ヨウジ「ドア、開けるよ。」
ジル「オッケー・・・。」
2人で銃を構えながら、体育館の方へ進んでいく。
その道には、共通して何かに引っかかれて死んだ人が何人も倒れている。
ジル「この大きな傷跡・・・ふつうの動物じゃないわ。」
ヨウジ「これもひょっとして、シーブ元帥の生み出した動物なんじゃ・・・。」
その時
「キャーーー!」
体育館の奥から悲鳴が聞こえた。
ジル「行くわよ!」
ヨウジ「うん!」
迷わず声の方へ走って向かった。
体育館
ジル「・・・あなた、学長の娘?」
「うん・・・パパが、あのサルに噛み付かれて死んじゃったの・・・!」
ヨウジ「・・・あれはオラウータンだ・・・普通じゃない、やっぱり寄生されている・・・!」
悠々と体育館の壁をつたっていくオラウータン。
やってきた2人に気づいたようだ。
ジル「・・・飛んでくるわ!」
壁からジャンプして、ジルと学長の娘に飛び掛ってきた。
ジル「くっ!」
なんとか女の子を抱いたまま転がってよけたが、もう至近距離だ。
ジルはショットガンを手にして応戦する。
ヨウジ「ジル、離れて!」
手榴弾を投げ込み爆発、オラウータンは苦しみながら倒れこんだ。
ヨウジ「悪いことしたけど・・・恨むんなら科学を持ち込んできたお前のご主人を恨むんだ・・・。」
『そうですか、学長はもう・・・街の方はおさまってきたようです。ジル大将も撤退してください。』
無線で報告、そして大学の部隊達を集めた。
ジル「とりあえず、娘さんの救出には成功したわ。ひとまず基地まで・・・。」
その時、上空からヘリが降下してきた。
「・・・あれ、venus軍ではありません!」
「マジかよ!・・・本当だ、敵のヘリが残っていたんだ!」
ヘリからロープと共に兵が次々と降りてきた。
ジル「迎撃!」
またもや陸の激戦に巻き込まれた。
さらに・・・
「殺セーーー!」
「も、門が壊されました!」
ジル「こんな時に・・・。」
封鎖していた門を破壊され、外で群がっていた生物兵器も襲い掛かってきた。
「くそ・・・大、将・・・。」
生物兵器によって、また敵兵によって味方も数を減らしていく。
「殺ス・・・殺ス・・・。」
異型の人間達は殺意しかない。
だがそれは敵軍も同じなのか。
敵兵「俺達にも襲いかかってくるなんて・・・やっぱり生物兵器は失敗だったんじゃねえのか!?」
ジル「そうよ・・・そんなもの作っていいことなんてない・・・それに法で禁止されているのよ!」
敵兵「うぉーーーっ!」
懸命に敵を倒していくジル、大将としてこの戦況を乗り切る指揮もかかっている。
「怪物め、お前ら銃で撃たれてお終いだろうが・・・!」
激しい銃撃で、生物兵器はほとんどいなくなったが殺気はおさまらない。
ジル(このままじゃらちがあかない、一旦撤退した方が・・・。)
その時
ジル「うっ!」
足元に一発の弾丸が撃ち込まれた。
ジル「・・・あなた・・・!」
ヘリから出てきたのは見覚えがある顔・・・シーブ元帥。
シーブ「久しぶりだな、ジル大将。」
ジル「・・・人間の恥さらしめ、自分から現れてくるとは・・・。」
シーブ「そんな強がりを言ってられるのも今のうちだ。確かに今回開発した兵器は失敗だった。やむをえず野に放つしかなかったが、いずれ我々だけに忠実な優秀な兵器を手に入れてみせようぞ!」
ジル「アンブレラを忘れたわけじゃないでしょ?今のあなた達はアンブレラと何ら大差が・・・。」
シーブ「黙れ、小娘!」
シーブのハンドガンが火をふいた。
鈍い音とともに、血が地をぬらす・・・。
♪作者後書き♪
ジルとヨウジがいいかんじにんりましたが(笑)
生物兵器の生みの親も明らかになり、いよいよ物語は佳境に入っていくと思われます。
しかし、そんな時に撃たれてしまって・・・この先どうなるのか・・・。(2005/10/03)