act3
『シーブ元帥・・・奴も変わりましたよ。』
ケビンとモニターの通信で会話をしている。
ケビン『adamの援護が終わったら今度はvenusの手伝いもしなきゃ、ですってよ。事態が訳わかんないって言ってますがね、俺達がわかんねえのは野郎の頭の中身の方だぜ。』
ジル「adamにも手を出したんだから、venusの反発を買っちゃまずいってことなんじゃない?」
ケビン『まぁそうでしょうけどね。じゃあ、後で整備で会いましょう。』
通信がきれた。
ジルはソファに座り、煙草をふかした。
ジル(venusの方が温和な人間が多いとは聞くけど、化け物を生み出した可能性がある人間を温和だと考えられない・・・。)
そんなおり、元帥から電話がきた。
また重い腰を上げねばならないようだ。
元帥『今回の作戦は極秘任務である。したがって、文書による通達をおこなうため部屋で待機するように。』
ジル「了解。」
そして時を待たずして、FAXが届いた。
「The agreement would be connected with adam between venus, and ambassador Kelt in Florida was left to the mediation post. However, a part of force of adam repulses to the agreement, and the possibility of aiming at my army has come out. Guard wants it in you because of attention this time though small number of air forces do not have the enemy. Moreover, the confidential document to the ambassador is carried. It is not necessary to be deprived earnestly by the enemy. 」
(adamとvenusの間で条約が結ばれることになり、仲介役にフロリダのケルト大使が任された。しかしadamの一部の部隊が条約に反発し、我が軍を狙ってくる可能性が出てきた。敵は少数で空軍は持ってないそうだが、今回は念のため君達に護衛についてもらいたい。また、大使への機密書類も運んでもらう。くれぐれも敵にうばわれないように。)
ケビン「ヨーコ、お前ここに残るってどういうことだ!護衛の任務は無視か!?」
ヨーコ「違います。私は今から犯罪者の護送を行い、それが終わり次第あなた達に合流することになってるのです。」
シンディ「後で合流って・・・そんな事言ってられるのかしら・・・。」
不安の残る任務。
間もなくジルが出動指令を発動したため、ケビンとシンディもやむなく従った。
まずジル達はケルトがいる大使館まで行かねばならない。
そこは道もろくに舗装されてない、砂漠のようなさみしい砂地の道路だ。
ジル「反乱軍に空軍はないらしいから、大使館までの道のりで襲撃を狙うはずだった・・・けど、このルートなら奴らに気づかれずに行けるらしいわ。」
ケビン「了解です!元帥もたまには気がきいてやがる。ケルト大使の護衛は無力に等しいらしいからな、俺達が柱になるわけだ。」
シンディ「ケルト大使への機密書類は私がしっかりガードするから、周りは頼んだわよ!」
ケビン「ああ・・・しかし、いくら俺達でも護衛が多い方がいいに決まってる。こんな大事な時にヨーコを別の任務に向かわせるなんて・・・。」
シンディ「そうねぇ・・・あら、ヘリじゃないかしら・・・。」
ケビン「ん?・・・おい、あれ・・・adamのだぞ!」
後方から爆撃用のヘリが接近してきた。
「撃ってきたぞーーー!」
ケビン「くそー・・・これじゃ敵にバレバレじゃねえか!極秘のルートじゃねえのか!?」
「くらえー!」
兵がロケットランチャーをヘリに撃ちこみ、なんとか撃破した。
「大将、前方よりadamの反乱軍と思われるトラックが・・・兵を乗せてやってきます!」
ジル「全員、発砲を許可する!」
「了解!」
やがてトラックから兵達が降りてきて、静かな道路は一変、激戦地となった。
adam軍「S.T.A.R.S.をやっちまえー!」
S.T.A.R.S.も銃撃に応戦する。
ケビン「シンディ、聞こえるか?」
シンディ『ケビン、こっちはおさま・・・たわ。あと・・・そっちの方・・・な・・・。』
ケビン「シンディ!おい!・・・くそ、ジャミングか。」
ジル「こっちの無線もダメよ・・・あ、あの車!」
指さした車には、特殊な形をしたアンテナがはられている。
ジル「よし、車ごと破壊するわよ!」
「大将を身殺しにするな!俺達が先導するぞ!」
ジル達は銃撃の嵐の中で戦い前線を敵方に近づけていく。
adam軍「死ね、女!」
物陰から狙ってきたが
adam軍「うぉー!」
予測していたジルが素早くガンをとり撃ち取った。
ジル「ここまでくればいいわ・・・みんな、下がって!」
手榴弾を投げ込み、アンテナごと車を木端微塵にした。
シンディ『ケビン、聞こえる?』
ケビン「よっしゃあ、妨害がなくなったぜ、シンディは無事だな!総攻撃だ、敵を一気にたたけ!」
「はっ!」
こうしてadamの反乱軍はあっという間に崩れ去った。
思わぬ出迎えではあったが、なんとか突破。
途中でヨーコと合流し、フロリダ手前で敵の最終波に出くわした。
ジル「敵は最後の悪あがきに等しいわ・・・adamの反乱軍もここでおしまいよ、最後の総攻撃!」
「はっ!」
戦いの火ぶたが切っておとされた。
しかし今回はヨーコの部隊もいるうえ途中で武器も補充したのでS.T.A.R.S.が有利に戦いを進めていく。
adam軍「もはやこれまでか・・・トラックの戸を開けてやる、道連れだ!」
兵がドアを開けた。
ケビン「・・・おい、トラックからゾンビが出てきたぞ!」
シンディ「え・・・じゃあ、犯人はadamの中に・・・!?」
「殺セーーー!」
あの村人の悲劇が蘇った。
adam「くそ、こっちに来るな!」
「死ネーーー!」
やはり人間よりは知能が劣るらしく、adam軍にも攻撃する。
ジル「なんということを・・・。」
複雑な思いでジル達は大使館にやってきた。
そして郊外の空軍基地にやってきた。
シンディ「ケルト大使の機に私も便乗するわ。」
ケビン「ああ、よろしく頼むぜ。」
ジル「ケビンとヨーコは基地に戻り元帥に報告を。もうここから先は大丈夫だわ。」
ヨーコ「了解。お気をつけて。」
ケルトとシンディらは専用機に乗り、ジルは戦闘機の後ろに座ることに。
だが専用機の離陸後に薄い霧が発生し、ジルの機は数分遅れた。
ケビン「よい旅を〜!・・・フゥ〜、戦闘機もいいもんだな。」
ヨーコ「それにしてもadamがゾンビの発注どころだったなんて・・・これからの戦況が思いやられます。」
ケビン「・・・ああ・・・。」
空へ消えていく機を2人は見送った。
まさか、この後誰も予期せぬ事態になるとも予想できずに・・・
離陸して軌道にのった頃
パイロット「専用機、前方に確認。」
シンディ『了解。』
ジル「あら・・・レーダーに別の戦闘機が・・・。」
パイロット「こちらS.T.A.R.S.。聞こえるか?コードを入力せよ。」
『こちらシーブ元帥の直属空軍部隊、護衛の任務をまかされた。了解、コードを入力する。』
コードとは同じS.T.A.R.S.軍である事を証明するパスワード照合である。
『**********』
パイロット「・・・認識完了。護衛を頼む、そちらの方が専用機に近い。」
しばらく順調に飛行していたが、無線が入った。
『こちらシーブ元帥。ケルト大使の護衛部隊に告ぐ。』
ジル「・・・元帥・・・?」
『先ほど調査隊からの報告が入った・・・今回のケルト大使の条約会議への参加は、venusと密かにつながりがあるという事が分かった。』
ジル「・・・そんな・・・!」
『ケルト大使は、いわばスパイだったのだ。このままではadamとの均衡は絶望的になる・・・両パイロット、ジルも聞け。」
そしてシーブ元帥の口から出た言葉は、ジルの思考をパニックに陥れるものだった。
Discontinue the duty of guard, and shoot down ambassador Kelt's special machine at once.
・・・護衛の任務を中止、直ちにケルト大使の専用機を撃墜せよ・・・
♪作者後書き♪
少しムードを出すために、今回から指令の部分に英語との2ヶ国語を採用してみました。
最後は思わぬ指令を受けてしまったジルでありますが、一体どうなるのか・・・。(2005/10/02)