girl from "BIOHAZARD OUTBREAK FILE2"
*この物語はアウトブレイクfile2「突破」を元にしていますが、実際の設定とは大きく異なっております。
そのあたりを了承したうえでお読みになってください。
・・・そこにいるのは・・・?
研究員「脳波安定。」
所長「よし・・・あとは出番を待たせるだけか。」
ラクーンシティ内にあるササンチ研究所。
謎の研究員による謎の実験・・・。
その水槽には大量にプラグをつけられた1人の少女がいた。
少女(・・・私は、一体・・・自分が何者なのかもわからない・・・どうして・・・?)
何もわからないまま水槽でじっとするしかない少女。
その硝子壁に手をあて所長が口を開く。
所長「フフ、眠れないか?無理もない、記憶がない自分に不安なのだろう。」
(・・・。)
所長「申し訳ないが、君の記憶は操作させてもらった。安心したまえ、記憶がなくとも、その人並みはずれた力があれば問題ない。」
(・・・何を言ってるの?この人・・・。)
所長「覚えてないだろうが、君はR.P.D.の雑魚ども十数人を喰い尽くしたゾンビの群れを我々の目の前ですべてミンチにしてみせた。もはや君は人間の力を超越してしまったのだ。ま、女子大生を“いじる”のは私も少々抵抗があったがね、フフフ・・・。」
少女は所長の言葉を理解できずにいた。
副所長「あとはタイラントを待つばかりですな。」
所長「ああ・・・しかし、あのカーターという男は信用ならん。あんな男に暴君をコントロールできるのか・・・?」
副所長「・・・それに、ダスティン抹殺の報告が未だに届きません。」
所長「まだ見つからんのか、たかが人間1人に何を手こずっているんだ・・・もし奴とこの女がはちあわせでもしてみろ、この女は・・・。」
副所長「ええ・・・。」
2人が話をしていると、1人の兵が駆け込んできた。
兵「所長、た、た・・・大変です!」
所長「どうした、タイラントが失敗でもしたか?ハハハ・・・。」
兵「そ、それが・・・カールが生きていました!」
所長「・・・何だと!?奴は動物園から逃げ出したサルのゾンビと相打ちしたと報告を受けてるぞ!とっくに死んでるかゾンビになってるはずだろ!?」
兵「その報告は間違いないのですが・・・。」
所長「・・・一体何がどうなってるのだ・・・ゾンビに傷を受けた者は1時間もすれば同じ化け物になるはずだろ・・・!」
その時・・・。
所長「!?」
窓ガラスがわれると同時に何者かが突っ込んできた。
所長「・・・き、貴様ら・・・ダスティン、カール・・・!」
そして、少女もその2人を見つめていた・・・。
(・・・ダスティン、カール・・・聞いたことあるような・・・。)
兵「くそ・・・この場で排除してくれる!」
ダスティン「フッ、そうはさせないさ!」
兵「うわっ!」
ダスティンが1歩早く発砲した。
所長「くそ〜・・・こいつらを殺れ!」
研究員達はハンドガンを取り出し応戦する。
しかし日頃から鍛え上げられた兵である2人の銃さばきには及ばず、次々と倒されていく。
カール「おい、ダスティン。」
ダスティン「ん?・・・ヨーコ!」
(・・・ヨーコ?・・・ダスティン、カール・・・あ・・・!)
研究員「所長!ヨーコの脳波が・・・!」
コンピューターにうつしだされている波が激しく揺れている。
水槽の中のヨーコも頭を抱え苦しむ・・・。
所長「ちっ、だから貴様ら2人とヨーコを会わせたくなかったのだ・・・早く麻酔剤をうて!」
カール「そうはさせん・・・。」
研究員「あぁ〜〜〜!」
カールはさらに水槽を撃ちはじめた。
穴が増え、水が一気に漏れ始めた。
そして2人の銃口は・・・。
所長「ま、待て・・・お前ら、この私を殺していいと思ってるのか!?地位のある私を殺して・・・。」
カール「悪いが・・・アンブレラは我々直属の兵やお前達ササンチの人間は使い捨てだ。もっと上の研究所でないとな・・・。」
ダスティン「そういうわけだから、あんたを殺っても大した罪にはならんのさ。」
所長「うっ・・・あぁっ!」
ダスティン「ん!?・・・お、お目覚めになったか?」
水槽のガラスが微塵になり水が床中に広がる、そして・・・。
「・・・私はヨーコ・・・親友の中の親友である2人を見たおかげですべて思い出したわ・・・貴方を許さない・・・!」
所長「うわ〜〜〜〜〜!!!」
ヨーコの人並み外れた体術で、所長は沈黙した。
ダスティン「ヨーコ・・・一応は無事みたいだな、よかったぜ!」
ヨーコ「ええ・・・ありがとう・・・。」
カール「うむ・・・だが再会をなつかしむ余裕はない、この街を脱出しないことにはな。」
ダスティン「相変わらずクールな奴だ。だがその通りだな・・・。」
ササンチ研究所をまわり、弾薬などを集めた。
ダスティン「思ったより集まったな、これだけあれば・・・どうした?ヨーコ。」
着替えを済ませたヨーコがタンクの油をそこら中にまいている。
ダスティン「・・・なるほどな・・・思う存分やっちまえ!」
ヨーコ「ゴメンなさい、こんな時に寄り道を・・・。」
ダスティン「なあに、いいってことよ。」
カール「それに俺達が殺った研究員がゾンビになるのも時間の問題だ。付近に生き残りの市民がいるかもしれんしな。」
ヨーコ「ええ・・・1人でも犠牲者を減らさなきゃ。
そして研究所を立ち去る時も、ヨーコは出口から約100メートル油をまき続けた。
ヨーコ「いくわ・・・。」
ライターを点火させ投げ捨てた。
まいた油の上で火がまたたく間に燃え広がった。
ダスティン「走れ!」
やがて研究所にまで火がうつった。
ダスティン「うぉ!・・・成功だな。」
カール「ああ。」
中にあった爆発物にも火がまわったのだろう、次々と爆発を繰り返す研究所・・・。
ヨーコ「・・・ここには何ヶ月かいたけど、名残惜しさもないわ・・・。」
3人に最後まで建物の崩壊を見届けるゆとりはなかった。
ダスティン「カール、案内してくれ。」
カール「ああ。」
ヨーコ「また3人で行動できるのね。」
ダスティン「ヘヘ、今回はお遊びなんてもんじゃねえがな。」
ヨーコ・スズキ
アンブレラのササンチ研究所で実験体として扱われた。
だが彼女の親友であるダスティン、カールによって救出され解放
。
死んだ街ラクーンシティにいる以上まったく保障がないが、それでも生きる望みがわずかに見えただろう。
少なくとも利用させるよりは・・・。
【完】