第十話『出来ない事』
和希は満月に助けを求めている。でも、どうすればいいか分からない。
(満月)『答えて。どうすればいいの?』
『オレヲ・・・・・コロシテ・・クルシイ・・・ハヤク・・・モウスグ・・オレハ・・オレデハ・ナクナル・・・ソノマエニ』
そんなことが満月にはできるはずがなかった。
躊躇していると、和希は襲い掛かってくる。
(満月)『そんなことできない。』
私は、あなたの生死を問わず、ずっとそばにいてほしい。
たとえあなたがどんな姿に、この世の理から外れていたとしても。
それは余りにも不自然な光景だった。
和希が満月を殺そうとしている。
ウィルソンたちは、満月からの通信のあと、合流し、中央に向かっていた。
しかし、着いた時には、状況を理解している暇はなかった。
(ウィルソン)『一体何があったんだ?』
(満月)『分からない。Gに一回殺されたと思ったら、生き返って私を襲ってきたの。』
(紘輝)『Gって何だよ。あの鉄パイプを持った男の事か?』
そうだよ。と言う代わりに、大きく頷く。
(満月)『それから和希君は、Gを殺して喰らったの。そして言ったの。もうすぐ自分は自分ではなくなるから殺せって。でも・・・そんなことできない。』
満月を追っていた和希は、ウィルソンたちを発見し、向き直った。
(健斗)『まずいよ。和希がこっちに来る。』
気付いたときにはもう手遅れだった。
少し上のほうにいたウィルソンたちだったが、和希の驚異的身体能力を前になす術はなかった。
一番遅かった、クララが和希に喰われた。
(満月)『私が殺せないから・・・クララちゃんが。』
(ウィルソン)『君にできないなら、私たちにはできない。今はここから逃げよう。』
銃で威嚇しつつ、和希から逃げた。
(紘輝)『仕方ない。感染していたんだ。和希は。銃じゃ殺せない。満月には殺せない。ならこの研究所に和希を閉じ込めて爆破するしかない。残された方法はこれぐらいだろう。』
冷静にとんでもないことを言う紘輝。
(航希)『僕もその意見に賛成です。別れて探索したときにここの地図を見つけたんです。』
そういいながら地図を取り出し、みんなに見せる。
脱出口は今いる場所から近い。
その途中に、コントロールルームがあり、そこに起爆装置があるはずだ。
全員はそこに向かうことにした。
着いた。
10分後に爆発するようにセットして、脱出口に通じる道以外をすべて封鎖した。
これでおそらく和希は閉じ込めた。あとは脱出するだけだ。
もうすぐ外に出られる。
一つの物語はいよいよ終結を迎えようとしている・・・。
To be continued.