第九話『突然変異』
(和希)『っ!?』
まただ・・・・・・。
数時間前から始まった頭痛。治まっては発作が起こる。この繰り返したっだ。
たまに目眩や嘔吐に襲われる。
(和希)『もうウイルスに対抗できないのか・・・。』
思い悩み立ち止まる。ワクチン・・・・・・。見つかれば助かるのかな?
(和希)『オレは・・・まだ死にたくない。』
とにかく今は、みんなと合流して、「G」のこと話さないと。
そうだ!無線機があったんだ。取り出してみたが、殴られたときの衝撃で壊れていた。
(和希)『これじゃ、合流できない。くそっ!?もう少しで死ぬかもしれないのに。』
命の灯火は、消えつつある。
(満月)『和希君を探さないと。』
そこら辺にいる、雑魚は気にならなくなった。ウイルスは他のみんなに任して、急がないと。
ウォォォォ
(満月)『えっ?まさかあの化け物が近くにいる?』
今出会うのは、面倒だ。引き返そう。振り返ったとき、銃声がした。
(??)『来るなぁぁぁっ!?』
この声は、
(満月)『和希君っ!?』
急いで、銃声のほうに向かう。着いた場所は、中央螺旋通路だった。
下は見えないほど深い。少し上で和希がショットガンを撃っている。
化け物は、持っていた鉄パイプを落とし、少し苦しみだし、変異を遂げた。
鋭くなったその爪に、和希は貫かれる。
(和希)『うぁぁぁっ!?』
床に大量の血を撒き散らし、和希は投げ捨てられ、そのままぐったりしている。
そして何かが落ちた。手遅れだった。
化け物はこっちに気付いていない様子で、下に跳んでいった。
急いで駆け寄り、意識があるか調べる。
(満月)『大丈夫?』
体を揺するが反応しない。息がない。死んでしまったのだ。
和希から落ちた一冊のレポートを手に取る。そこにはさっきの化け物「G」について綴られてあった。
レポートを読み終えると、背後から物音が。
振り向くと、死んだはずの和希が、傷ついていたはずの体が、完治して、瞳が赤くなり、立っていた。
(満月)『和希・・・君?』
和希は返事もせずに、満月に歩み寄る。助かったと思いきや、和希は満月に掴み掛かる。
まるでゾンビのように。反射的に振りほどいたが、和希の様子は明らかにおかしい。
ゾンビのようだが、ゾンビじゃない。
振り払われた衝撃で、和希は下に落ちていった。様子を見るために満月も下に跳んだ。
和希はもう人間ではなかった。「G」を殺して、喰らっていた。
「G」はかなり変異を遂げていたみたいだが、和希はそれ以上だったみたいだ。
しかし、まだ人間の姿のままだった。みんなに知らせないと!
(満月)『みんな助けて。和希君が変なの。ここは研究所の中央の一番下だから。』
(ウィルソン)『今ウイルスとワクチンを見つけた。すぐに向かう。』
(紘輝)『こっちもすぐ向かう。』
(航希)『僕たちもすぐ向かいます。』
(和希)『ミ・・ヅ・・・・キ・。タ・・・・ス・・・ケ・・テ。』