第二話『対峙』

(??)『ん、んん〜』
先に目が覚めたのは満月だった。
(満月)『ここは・・・』
そう言いながら昨日のことを思い出した。
今、自分は地獄の中を生きている。ふと外を見ると月が出ている。夜だ。だけど明るい。電気は生きている。不幸中の幸いだった。
次は辺りを見渡す。ちょっとした医療薬品が置いてある。
(満月)『私には扱えないから、そっとしておこう。』
満月は使えそうなものを探し始めた。

 すると棚から一本のスプレーが出てきた。表記は英語だ。英語で【救急スプレー】と書いてある。
使用方法を読んでみると傷口にかけるだけで止血、鎮痛が出来る便利なものだった。
製造元を見てみると【アンブレラ】と書いてあった。
(満月)『アンブレラ?』
そう言うと和希が起きてしまった。
(和希)『ん、満月ちゃん?・・・見張りをしてたら疲れて寝てしまったのか。』
(満月)『和希君ゴメンね起こしちゃった。今、いい物見つけたんだ。少し待ってて。』
それから満月はスプレーをあるだけ全部、カバンに詰めた。
(和希)『それは何?』
(満月)『使うだけで止血、鎮痛ができる便利なスプレー。アンブレラっていう会社が作ってるみたい。』
(和希)『アンブレラ?聞いたことがあるな。確かアメリカの小さな町を支えている製薬会社だったかな。まあ役に立つようだし細かい事は気にしないでおこう。』
それから少しして、満月の作業が終わった。

(和希)『もうここには何もないだろう。そろそろ出ようか。』
(満月)『ちょっと待って。』
満月はそういうと掃除箱に行って丈夫そうな箒の棒2本を持ってきた。
(満月)『はい。何もないよりマシでしょ。』
そう言って、和希に一本渡した。
(和希)『さあ・・・いくよ。』

 ゆっくり扉を開けた。二人で恐る恐る進む。進んで行くにつれて音は大きく多くなっていく。しかし止まってはいられない。
さらに進む。すると前に一人ポツンと立っていた。
(和希)『大丈夫か?』
 ウゥゥゥ・・・
(満月)『ゾンビ!』
【ゾンビ】はゆっくりと近づいてくる。和希は大きく振りかぶり、棒を肩に命中させた。【ゾンビ】の肩は抉れて、床に落ちた。
(満月)『あいつは体が腐敗してるから、脆いんだ。』
(和希)『じゃあ足を抉ってしまえば。』
今度は横に振りかぶって、足にめがけて、思いっきり振った。今度は足が抉れて、【ゾンビ】は立つことが出来なくなり、その場で倒れる。しかし異常な生命力で、【ゾンビ】は這いずって来る。
(和希)『まだ動くか。やはり確実に殺すなら、頭だな。』
這いずっている【ゾンビ】の頭を豪快に蹴り飛ばす。
 ゴトッ
【ゾンビ】の頭は2,3m飛んでいった。体はまだピクピクしているが、もう動く様子はない。
(満月)『動かないけど、まだ生きてる。』
(和希)『動かないのなら心配ない。行こう。』

 一階の大体の部屋は探してみたが、見掛けるのは、【ゾンビ】だけだった。
(満月)『この部屋で何回目かな。やっぱり生きている人なんてもういないのかな。』
(和希)『そうかも知れないな。けどやれるだけのことはやろう。』
再び廊下に出て、二人は歩く。

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