第八話
とにかく考えるヒマは無さそうだ。
アタマももう働かなくていい。
とりあえずの結論に達した俺はすぐに傷の手当を始めた。
ばばあの分のガーゼも包帯も薬も使う必要は全くなくなったから、俺のふくらはぎに十分な治療は施せる。
そういや、さっき打ちつけた頭がまた痛くなってきた。
こっちもやべえか?!
あん時ジーンズでも履いて出りゃ、もしかしてこんな事にはならなかったんじゃねえか?
そもそも朝シャワーなんて使わなけりゃ…、頭が働かなくていいっつってんのに、色々ごちゃごちゃ考えが出てくるから厄介だ。
そうだ、テレビで何かやってねえか?
携帯も繋がんねーし、ここいらでさっきからサイレンは鳴りっぱなしだから、ニュース速報くらいやってんだろ。
そう思い、手当を一通り済ますとテレビの電源をつけた。