第七話

ドアの外からは、さっきのヒーローの断末魔の悲鳴が聞こえる。
これが断末魔か、初めて人のこんな悲鳴を間近で聞いたよ、クソが。

アタマを整理しろ。

今こそ今までダラダラながらも仕事や一応の大学生活で学んだ全てを出し惜しみなく使う時だ。
この時の為に昔は喧嘩もたくさんして、力をつけたんじゃないか?
でもダメだ。完全にビビってしまって、アタマは全く働かない。
とりあえず電話だ。
携帯をとるが、繋がらない。
外はもしかして、全部ああなのか?!
朝のサイレンはアレのせいか??

ふと、2〜3年前にアメリカで起きた事故の事が頭をよぎる。
ラクーンシティという小さい街でメルトダウンが起きた話だ。
フライデーか何かのゴシップ雑誌で、実はあれは死んだ人間が生き返り、ゾンビだらけになったのを、アメリカ政府と製薬会社が隠す為に、事故に見せかけて核ミサイルを撃ち込んだとかいう話だ。
そん時は、面白半分に『バタリアンみてーな話じゃね〜?』とか言って、仲間と喜んでたが、まさかそんな話が現実だとは、思っても無かった。
ただ外の奴等は現実だし、大学生は、まあ確実に死んでるだろう。
それにこんだけ騒いでて、もう5分以上か、ポリがこねえのも変だ。
あんなにサイレンが鳴ってんのにだぜ?

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