第六話

玄関の外には、ばばあや大学生の他にもたくさん人が集まって来ている。
さっきまでほとんど人気が無かったし、いつもほとんど人の通らないトコなのにな。
そりゃ朝からあんだけ大声で騒いでりゃ、住人も集まってくるか。
まあなんにせよ、俺には今人生最大のイベントが訪れたわけだ。

ただどこか変だ。

コンタクトをつけっぱで寝たせいで視力の調子が悪いからなのか、それとも…、やべえ!
考える前に、俺は足の痛みも押し退け、全力をふり絞りドアを閉め、カギをかけた。
外に集まってる奴らが近所の奴かとか、騒ぎがデカくなるとか、俺の今後の人生とか、今はどうっでもいい。
何人か人がいるのは見えたが、ドアからハッキリ見えたのは、30代〜40代とおぼしき男二人。
あ〜なんてこった!まさかだ。
俺はアタマが遂におかしくなったらしい。
ひとりは顔が半分潰れてて、もう一人は腹から色々はみ出てるじゃねえか。
疑う余地なんてねえ。映画の『 ゾンビ』と同じじゃねえか。あいつらはなんだ?

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