第三話

外に出ると案の定肌寒い。
当たり前だ、バスタオル一丁じゃあな。
ガス点検用扉を空けて、異状が無いか、確認する。
説明を読んでも、特に異状を示すランプが付いてるわけでもない、元栓もしっかり開いている。
俺の仕事はここまでだ。
説明シールに書いてある電話番号に電話して、話を聞くか。
今は朝7:45だから、ガス屋に人が出勤してるかどうか、ビミョーだな…。

しかし今朝はやたらサイレンがうるせー。
その時だった。
いきなり背中が何かに引っ掻かれた。
大した痛みじゃない。
ただあまりに予想外で突然だったから、俺はダッセー声を張り上げて、ガス点検用の扉におもっきしアタマをぶつけた。
めちゃくちゃ痛え。
痛えなんてもんじゃねえ。
頭蓋がどっかやられたんじゃねえかって話だ。
一瞬目の前が真っ暗になったが、幸か不幸か、次の瞬間、意識はハッキリと戻った。

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