【第四話】
「なあ、例の新人をしってるか?」
ある日の午後のカフェテリア。問題児という烙印を持つ3人の護衛兵がいた。リーダー格の男は、長身でやせ型。一見、優男だが性格はとても皮肉屋だ。
「デビット・キングだろ。科学班の元アンブレラの女とつるんでるって。」
ガッシリとした体格の男が言う。
「正直、意味不明だわ!アンブレラのくせに、科学班トップのケイン博士に認められてんのよ!!」
最後は女性でかなりの美人であるが、右目は弾丸でえぐられたような傷跡があった。
「だから、俺は罰を与えようと思うんだ。」
男は狂ったような笑みを浮かべ2人を見つめた。
「それは、賛成よ!」
「ああ、賛成だぜ!!ポール。」
* * *
数日が過ぎ、俺は施設内の構造が大分分かってきた。ヨーコのおかげだ。同時に、ヨーコの現在も分かった。
「アンブレラのメス犬め。」
彼女と最初に行動して、一人の研究員に言われた言葉。反射的にそいつの胸倉を掴み、そして、
「やめて、デビッド!!」
ヨーコの悲痛な叫び声が響いた。研究員は失神していた。とりあえず、ここから逃げる事にし、人気のない1F集会ホールまで逃げる。
「よーこ・・・」
「いいの。」
うつむいたまま言うヨーコ。
(いいじゃ、ないだろ。)
内心そう思っても言葉は詰まる一方だ。
「いいのよ。平気だから・・・」
笑ってみせようとしてるが、今にも泣き出しそうだった。俺は無言でヨーコの頭を不器用になでた。
「無理するな。少しづつで、いいんだ。自分のできる範囲で。」
ヨーコは身震いし、
「ありがとう、デビット。」
そして、しばしの間泣いていた。今までの辛さを咬みしめながら。
To be continued.